以下に述べる文章は、国際認定ラクテーションコンサルタントの役割に含まれる特殊な知識と技術を示しまとめたものである。

  1. 出生前から生後1年以上の期間にかかわるさまざまな状況でのラクテーション(母乳育児)について、包括的なコンサルテーションと教育を行う優れた技術と知識を有する。
  2. 母乳育児のケアを行なうために、以下の総合的な知識を有する。解剖学、生理学、内分泌学、栄養学、生化学、免疫学、感染症学、病理学、薬理学、毒物学、心理学、人類学、子どもの成長と発達、統計学、倫理と法律的問題、母乳育児に関する技術、公衆衛生学。
  3. 母乳育児のサポートの際、パーソナリティについての知識、カウンセリングの技術、家族・集団理論を応用できる。
  4. 母乳育児の文化的・心理学的・栄養学的・薬理学的な観点を総合的に踏まえ、母乳育児相談を行なうことができる。
  5. クライアントと医療者の間に立ち、適切なコミュニケーションの技術を使用できる。
  6. 家族の個別性を大切にするケア、クライアントの自主性、情報が十分示された上での意思決定と適切な保健医療ケアを尊重し、クライアント'との間に協力的な支援関係を築く。
  7. 地域や職場、医療専門家の中において、母乳育児を支援するように行動する。
  8. クライアントや医療者 、地域への教育活動において、成人学習の理論を実践することができる。
  9. 実際の応用に適切かどうかを判断できるように、最新の研究結果を解釈することができる。
  10. フォローアップの計画をたて、他の保健医療従事者や地域の支援組織に適切な照会を行ない、保健医療ケアチームの一員として職務を果たすことができる。
  11. クライアントの包括的な記録を残す。
  12. 専門家の倫理規準、地域の法律や規範を遵守し、適切な衛生水準を維持する。
  13. WHOの「母乳代替品のマーケティングに関する国際規準」に概説されている保健医療従事者のためのガイドラインを遵守する。
  14. 適切で規則的な継続教育により知識と技術を維持し深める。

(IBCLC,1996,瀬川雅史訳を改変)